ヨガと男性有名人〜アスリート、芸能人、俳優など〜
ヨガというと女性のエクササイズというイメージがあるかもしれませんが、もともとは男性が修行の一環として行なっていたものでした。
ヨガが現在のようなエクササイズとして一般に普及したのは割と最近のことです。
また、女性にとっては美容法として取り入れるという方も多いかもしれませんが、男性でもアスリートやビジネスマンなど柔軟性や集中力を必要とする世界で活躍する人たちのあいだでヨガは注目されています(マインドフルネス、瞑想も海外で特に取り入れられています)。
ちなみに、米国で第一次ヨガブームを牽引したのも男性。世界的ロックバンドのビートルズです。
ビートルズのメンバーは、独自にヨガの瞑想法を打ち立てていたマハルシ・マヘーシュ・ヨーギーの教えに興味を抱いたことから、1968年にインドの地を訪問。その際、メディアが追いかけたことによってヨガも注目されます。
とは言え、日本のヨガの男女比率はまだまだ男性が3割と少なく、男性可能なスタジオもそれほど多くはありませんが、ヨガ人口は自体は増加し、今後も「ヨガ男子」は増えていくでしょう。
ヨガは深く呼吸を整えながら体を動かすことで柔軟性や血行もよくすることができます。現代社会のような日々忙しく呼吸が浅くなり、ストレスで体が硬くなったり頭がぼうっとしがちなひとの心身のコントロールにもおすすめのエクササイズでしょう。
初心者でも簡単にできるポーズもあり、また子供からシニア世代の高齢者まで幅広く体験することができるのも、ヨガの魅力です。
以下は、ヨガを行なっている男性有名人のうち、アスリートや芸能人、ハリウッド俳優などの一覧です。
アスリート
長友佑都
日本サッカー界を代表するディフェンダー長友佑都選手は、『ヨガ友』というヨガの本も出版するほど熱心なヨガ愛好家。肩を脱臼しやすく、怪我に悩んでいた2014年に、母親に勧められたのがヨガを始めたきっかけでした。
僕は肩を4回脱臼し、最初はこのポーズもまったくできなかったが、続けるうちにできるようになった。体は下半身よりも上半身が大事、というのが持論。上半身が硬いと下半身も硬くなるが、柔軟性を保てば脚の動きもついてくる実感がある。
長友選手は、ヨガの他、体幹トレーニングや、体を内側から整えるために食事に対しこだわりを持っていることでも有名です(『長友佑都の食事革命』)。
イチロー
イチローと言えば体のケアを怠らず、ほとんど怪我なく選手寿命をまっとうした代表選手。イチローのルーティンのストレッチには、ヨガのポーズが取り入れられているそうです。
マリナーズのイチロー外野手(37)は20日(日本時間21日)、雨のために室内練習場で打撃練習を行い、37球を打ち込んだ。その後はこの日から1週間メニューに組み込まれている、女性インストラクターによるヨガを約1時間。
柔軟性と集中力、精神力を向上させるトレーニングの一環なのでしょう。また、メジャーリーガーにもヨガを取り入れている選手は多いようで、元ホームラン王のジャンカルロ・スタントン選手はヨガのDVDに出演しています。
錦織圭
日本のテニス界を牽引しつづける錦織圭選手も、ヨガを行なっていることで知られています。錦織選手のコーチ陣のなかには、ヨガに詳しいコーチもいるそうです。
白鵬
横綱の白鵬は、怪我の際にリハビリとしてヨガを導入。また専門家のもと3日間の断食を行うなど食事の考え方も徹底し、心身の体づくりに励んでいます。
こういう(優勝)ことがあると信じて、3日間断食したり、ヨガもやったり体作りに励んだ(白鵬)。
ノバク・ジョコビッチ
世界一のテニス選手であるノバク・ジョコビッチ選手も、ヨガの愛好家。ヨガと瞑想を始めてから、コートでの感情を保つことができるようになったと言います。またグルテンフリーの食事に変えることがきっかけでベジタリアンに。食事もこだわることで大きな効果をもたらしたそうです。
ジョコビッチの食生活は、『ジョコビッチの生まれ変わる食事』に詳しく紹介されています。
毎朝目覚めると、ジョコビッチはコップ1杯の室温の水を飲む。それまで長い時間何も飲まずにいた体に水分補給をし、機能させ始めるためだ。
そして、スプーン2杯の蜂蜜を口にする。ヨガと太極拳を組み合わせたストレッチ運動の後、グルテンフリーミューズリーやナッツ、果物、ココナッツオイルなどを組み合わせた朝食をとる。
午前中の練習を終えると、野菜入りグルテンフリーパスタなど、糖分とタンパク質を避けたランチをとる。午後も練習を行い、夕食の時間になると、高タンパク質でサラダ付き、炭水化物とデザートはなしの食事をとる。ステーキか鶏肉、サーモンに、ズッキーニやニンジンなどの野菜類を組み合わせる。
食べ物がもたらす肉体への変化に敏感になり、求める結果に近づけるよう学んでいくと、肉体と心理に最高の結果をもたらすことができる、とジョコビッチは語る。
アスリートの食事法やメンタルトレーニングのおすすめの本としては、以下の5冊を読めばばっちりです。
- 長友佑都(サッカー)『長友佑都の食事革命』
- ノバク・ジョコビッチ(テニス)『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
- 工藤公康(野球)『40歳から進化する心と体』
- 長谷部誠(サッカー)『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』
- イチロー(野球)『イチロー・インタビューズ』
どの選手も、実際に長く第一線で活躍しているひとばかりなので説得力があります。
芸能人
片岡鶴太郎
児島一哉(アンジャッシュ)
経営者
スティーブ・ジョブズ
ビル・ゲイツ
ジャック・ドーシー
ハリウッド俳優
オーランド・ブルーム
オーランド・ブルームはイギリスのイングランド、ケント州カンタベリー出身、1977年生まれの俳優。ヨガや瞑想、レイキヒーリングなどスピリチュアルな世界も好むことで知られています。
マイケル・キートン
マイケル・キートン(本名マイケル・ジョン・ダグラス)は、アメリカのペンシルベニア州出身、1951年生まれの俳優。(キートンのヨガに関する詳しい記述はありませんが、山下博司『ヨーガの思想』に記載あり)。
ロバート・ダウニー・Jr
ロバート・ダウニー・Jrは、アメリカのニューヨーク州出身、1965年生まれの俳優、声優、ミュージシャン、プロデューサー。肉体を維持するためのトレーニングの一環としてヨガや瞑想も取り入れています。
アル・パチーノ
南イタリアのシチリア島移民の子として、1940年、アメリカのニューヨーク州に生まれる。俳優、映画監督、脚本家。アメリカ発のヨガでハリウッドのあいだで実践者の多いパワーヨガを行なっています。
アンディ・ガルシア
チャーリー・シーン
コリン・ファレル
ブラット・ピット
ヨガを行なっている男性有名人は、アスリートから芸能界、ハリウッドの世界まで様々です。特にアスリートの場合は、集中力や選手寿命で顕著にその効果が出るので、説得力があるのではないでしょうか。
日々の生活や仕事の質を高めるのに、ヨガを趣味にしてみるのもよいかもしれません。