日本のヨガ人口
昨今、世界中でヨガが普及し、男女ともにヨガ人口が増加しています。
ヨガ人口の増加の背景には、生活習慣に由来する体調不良や、美容効果による女性人気の高まり、また情報化社会で日々忙しさに追われるなかで心の静けさを求める、といった要因が考えられます。
また、スティーブ・ジョブズやテニスプレイヤーのジョコッビチ、エマ・ワトソンといった各界の著名なビジネスマンやアスリート、女優がヨガの魅力や実践を発信している影響も大きいでしょう。
ヨガ人口の増加は決して海外の話だけでなく、日本でもヨガは着実に浸透しています。
ヨガジャーナルの2017年の調査によれば、日本のヨガ人口は、週に一回以上の頻度で行くひとが「590万人」。
年に一回はヨガを行うというひとも合わせると「770万人」になり、今後行ってみたいと思っているひとも合わせた潜在的なヨガ人口は「1600万人」に上ります。
ヨガというと女性のイメージがあるかもしれませんが、歴史を見れば、もともとヨガは男性の修練法であり、1930年代のインドでもヨガ実践者は一部の年配者や僧侶だけだったと言われています。
そのヨガを一般に広めたのが、「現代ヨガの父」と呼ばれるクリシュナマチャリアです。
クリシュナマチャリアは、20世紀前半、王族を対象とした教室からスタート。伝統的なヨガを近代的にアレンジし、ヨガの普及に貢献します。
その後、多くの弟子も輩出。エクササイズの一環として一般の人々や女性など幅広くヨガを行うようになったのは実は最近のことで、むしろヨガは歴史的に見ると「男性のもの」でした。
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とは言え、現在はまだ男性がヨガをしていると言うと、少し変わった目で見られることもあるかもしれません。女性たちのなかに入ってヨガをするということに「恥ずかしい」と思う男性もいるでしょう。
それでは、実際のところ日本の男性に限った場合のヨガ人口は一体どれくらいの規模になるのでしょうか。
日本
日本のヨガ人口の男女比率を比較すると、男性が31、2%。女性が68、8%です。比率を見ると、男性のヨガ人口も意外と多いことが分かります。
この比率に、日本のヨガ人口の770万人という数字を当てはめると、日本人男性のヨガ人口は約240万人、女性のヨガ人口が約530万人となります。
日本人のヨガ人口の男女比較
男性 | 240万人(31.2%) |
女性 | 530万人(68.8%) |
ヨガのレッスンに男性が参加することに対する抵抗感や、男性OKのヨガスタジオがまだ少ないこと、地方でのヨガの浸透度合いを考慮すると、この数字にはまだまだ伸び代があり、今後ヨガ人口はさらに伸びていくでしょう。
推定人口である1600万人というのも決して大げさな数字ではないかもしれません。
アメリカ
ちなみに、世界全体で見るとヨガ人口は3億人に達します。
そのうち、アメリカ人のヨガ人口は、2016年のヨガジャーナルの調査によれば3670万人になるとのこと。
アメリカのヨガ人口の推移を見ると、2012年の段階では2000万人だったので、わずか数年にもかかわらず、相当な増加傾向であることが分かります。
アメリカのヨガ人口の男女比率は、日本とほとんど同程度で男性が28%、女性が72%です。
人口で言えば、男性が約1000万人、女性が約2640万人となります(参照 : アメリカのヨガ人口は3,670万人)。
アメリカのヨガ人口の男女比較
男性 | 1000万人(28%) |
女性 | 2640万人(72%) |
以上のように、日本もアメリカもヨガ人口の男女比率は3:7と、おおむね同程度となります。